北海道釧路旅行(2019年8月)【後編】 釧路湿原と鍛高譚(たんたかたん)のふるさとめぐり

こんにちは、おっさんトラベラーのマーカー(@IDmarker)です。

このご時世ですので、なかなか旅行に行くことができませんので、
過去の旅行について皆様に情報提供をさせていただいております。

今回は2019年8月の釧路旅行について書き込んでいきたいと思います。
その2回目になります。前回は下記のとおりです。

北海道釧路旅行(2019年8月)【前編】「きたきつね」と「えぞしか」に出会う涼しい夏

前日は釧路市内から東に向かいましたが、今回は、釧路湿原から白糠町へと釧路市内から見て北から西に向かいます。

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釧路プリンスホテルから出発

今回の釧路旅行で宿泊したホテルは、釧路プリンスホテルです。
初めて泊まりましたが、隣が市役所というように街の中心地に位置しています。

建物が周りよりも高くなっており眺望も良かったです。私が泊まった部屋は釧路市役所側でした。開放感があり釧路の街並みをじっくり眺めることができました。

近くには「釧路港」やショッピングモール「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」などがあり、海の幸を食したり散策を楽しむこともいいと思います。

近隣のホテルにはANAクラウンプラザホテル釧路や以前宿泊した天然温泉幣舞の湯ラビスタ釧路川もあり、いい意味でホテル選びには迷いそうな地域です。

提供:楽天トラベル
釧路プリンスホテル

朝食は「喰処 鮭番屋(シャケ番屋)」へ

朝食はホテルではとらずに、面白い「炉端焼き」の店があるらしいので行ってみることにしました。思えば昨日の夜も「炉端焼き」の店で夕食をとりました。釧路は「炉端焼き」発祥の地みたいです。

店の前に駐車場がありますので、そこにヴェゼルを停めて店内に入ります。
お店の中では、まず食べたい食材を選びます。今回おかずは厚岸産の牡蠣とサーモンハラスとししゃもを選び、ご飯は、いくら丼と味噌汁です。朝にしては選びすぎたかなと思いました。

会計をした後、買った食材を持って隣のテントに向かいます。炭火のコンロがついたテーブル席に座るとスタッフの方が早速サーモンハラスから焼いてくれます。牡蠣やししゃもも焼いてもらい、サーモンハラスは焼きあがった後食べやすいように切ってくれます。

釧路の朝は、8月でも寒いくらいでしたが、温かい味噌汁を飲んで熱い魚介類を食すと体があったかくなってきました。いくら丼もおいしくいただきました。

喰処 鮭番屋(シャケ番屋)

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細岡展望台から釧路湿原を望む

おなかと身体がホカホカしたところで、釧路湿原に向かいます。展望台は複数ありますが、細岡展望台に行くこととしました。思えば今まで2回訪問しています。

ヴェゼルを国道391号線を網走方面に走らせます。

釧網線と並行して人家の中を走ってきた国道も途中の遠矢からは釧網線も離れ人家もなくなって寂しい道になってきます。じきに細岡展望台を案内した標識が見えて、交差点を左に曲がります。達古武沼を右に見ながら進んでいくと釧網線の踏切を越えてカヌーボート乗り場を過ぎると道がいきなり狭くなります。

細岡駅を過ぎると更に曲がりくねった一車線の道をグングン進んでいきます。途中で対向車がなかったのが幸いでした。最初に来たときは35年くらい前自転車で走ってきました。舗装はされておらず大変な道のりだった気がします。

駐車場が見えて来たのでここにヴェゼルをここで停めます。
以前来たときは駐車場はなかったと思います。細岡展望台のそばの路肩に停めていました。
35年前はは知る人ぞ知るようなマイナーな展望台でした。

駐車場から展望台まで歩きます。展望台からの景色は最高です。
細岡展望台は3回目ですが、いつ来ても素晴らしい景色を見ることができます。

細岡展望台から白糠町方面へと向かいます。ナビゲーションシステムでは、もと来た道に戻るルートが示されていましたが、このまま遠矢方面の道を選びますいきなり砂利道になり、かつ整備がされていないようで悪路でした。水たまりも多くあり凸凹です。ヴェゼルを慎重に運転していくこととなりました。

以前自転車で細岡展望台に来た時の道もこんな様子だったでしょうか。

鍛高譚のふるさとで「しそ」の香りを楽しむ

遠矢から国道391号線を釧路市街方面へ向かい釧路外環状道路に入ります。自動車専用道路ですが無料。将来は道東自動車道と北海道横断自動車道根室線になる予定とのこと。自動車の数も少なく快適にあっという間に国道38号線に入ります。

太平洋と根室本線との間の真っすぐとした国道を走り、白糠町に入りました。国道392号線を右折し本別町方面に向かいます。

低い山に分け入っていきます。国道番号の下に「鍛高」という地名が見えました。「聞いたことある地名だな」と思ったら紫色のジュータンが見えてきました。開いてある窓からは、しその香りがそこはかとなく。
しそ焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」のふるさとなんですね。

「鍛高譚(たんたかたん)」という焼酎は皆さんご存じでしょうか?
私は最初飲んだ時、芋焼酎のようにコクがある味わいとは違った、フルーティな感じが新鮮でした。調べてみるとプリン体や糖質がゼロなんですね。ブログを書き込んでいるうちにまた飲みたくなってきました。

それにしても「たんたかたん」って面白い名前ですね。もともとはアイヌの民謡からきているそうです。

鍛高譚(たんたかたん)物語
※「タンタカ」とはアイヌ語でカレイのこと。
※「タンタカ・タン」はカレイ・物語という意味でアイヌの民話。

潮が沖に流れ、海がどんよりと濁ってきました。
魚たちは息が満足に出来ず苦しんでいます。
特に潮に乗って行く者は大変です。
水底に棲んでいるタンタカは、まだ元気がありましたが、
みんなの苦しみを見ているとなんとかしなくては、
と頭を悩ませていました。

すると長老の海亀がやってきて言いました。
「あの山の麓にどんな苦しみも癒してくれる紫の草がある。
私たちは、川では生きていけないがお前なら大丈夫。
みんなのために行ってその葉をとって来ておくれ」
そう言ってはるか遠くにぽこんと頭を出している山をさしました。

タンタカは、勇気を出して川をさか登りました。
流れの強い瀬も、滝も乗り越えて、ようやく青い山にやって来ました。
そこは、木漏れ日の美しい豊かな大地でした。
紫の草はすぐわかりました。その強い香りをかいだだけで、
長旅の疲れが飛んでいったからです。

しかし、水の中にいるタンタカには、その葉をとることが出来ません。
途方に暮れたタンタカを、森の動物がみつけて、わけを聞いてくれました。
タンタカの話を聞いた動物たちは、かわいそうに思い、
手分けして葉を摘み、川に落としてくれました。

タンタカの持ち帰った葉のおかげで魚たちは
元気をとりもどすことができました。

まもなく潮も帰ってきて、海に平和がもどりました。
そして魚たちは、紫の葉のある青い山を
<タンタカ山>と呼ぶようになりました。
白糠(しらぬか)沖から望む<タンタカ山>は昔も、今も、
漁からの帰湾の時、目印として大切にされています。

しそ焼酎 鍛高譚(たんたかたん)※合同酒精株式会社の商品紹介に飛びます。

提供:合同酒精株式会社

これから向かう北進駅跡を結んでいた白糠線廃線跡の路盤が見えました。

昔も今も何もなかった白糠線北進駅跡

白糠線は2020年現在、存在しない鉄道です。現役当時は、現JR北海道白糠駅から北進駅までの33.1キロメートルを結んでおり、当時は日本国有鉄道(国鉄)線でした。1983年に廃止となりました。約37年前の出来事です。しかしいまだ橋や路盤などが残っている区間があり、途中でも廃線跡を途切れ途切れながら見ることができました。

白糠線の概略
1957年に工事が着手され、国鉄白糠線として1964年10月に白糠駅~上茶路駅、1972年7月に上茶路駅~北進駅間が開業。しかし、わずか11年後の1983年10月末に路線廃止となっている。もともとは炭坑からの石炭運搬を目的に建設され、雄別炭鉱の上茶路炭鉱の輸送に貢献した時期はあったが、北進駅まで開通する前に上茶路炭鉱が1970年2月に閉山となり路線の役割は終わってしまった。

白糠駅跡地周辺には何もありません。鉄道を引くために線路の敷設や駅の開設などの工事をしただけで、駅ができた当時から何もなかったようなので、50年前から何も変わっていないのではないでしょうか。

北海道には、旧炭鉱地の近くには廃坑などで、町が寂れてしまった地域を時折見かけます。白糠線でも途中の上茶路駅付近の上茶路炭鉱が稼働した時期には活気があったと思いますが、終着駅の北進駅では周辺には当時から人家が少なかったようです。炭鉱の廃坑等により当初の目的はなくなってしまったのに、公共施設の建設は急には止められないのは今も昔も変わらないようです。

自然へと還ってゆきます。。。

まとめ

今回の釧路旅行では、雄大な景色を堪能したり、花火大会の鑑賞や、おいしいラーメンや炉端焼きの店などを訪ねることができ、1泊2日の旅行の割に充実していたと思います。

逆に予想外だったのは、8月にもかかわらず涼しかったこと。寒いくらいでした。長袖などの用意をしていけばよかったと思います。

なお、本ブログにおいては正確を期すことに全力を挙げて作成しましたが、メモを取ったりしておらず記憶をたどりながら作成しているため、もしかしたら一部思い違いをしているところもあるかもしれません。また、訪問してから時間も経過しております。訪問の際は最新の情報を入手の上お出かけください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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